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核汚染から守られた美しい地球を目指して

 日本人監督が、アメリカ国民に突きつけるアメリカ大陸全土の放射能汚染。

日本は、世界で唯一の被爆国ではなかった。アメリカ政府によって大陸に落とされた101個の原子爆弾。核実験によってアメリカ大陸は強く放射能汚染。しかし、アメリカ政府は、そのことを国民に隠した。

「このままでは我が子が放射能で殺される」

立ち上がったのは、母親たちだった。中心となったのは、医師であり母親であるルイーズ・ライス。放射能汚染はユニークな方法で証明された。それは、子どもたちの乳歯。母親たちは子どもの放射能汚染を証明。そして、その事実はケネディ大統領をも動かした。

現在、監督は、アメリカで映画上映を通し、米大陸が放射能で汚染したこと、その事実を政府が隠したことを知らせ、声を上げるよう促す活動を行っている。目標はアメリカ議会を動かし、世界の放射能問題を大きく変えること。

2023年完成・76分

受賞

SILENT FALLOUT

ハンプトン国際映画祭 (アメリカ) 公式上映
セントルイス国際映画祭 (アメリカ) 公式上映
ボストン ジャパン フィルムフェスティバル (アメリカ) 公式上映
第11回 ARFF バルセロナ国際賞 (スペイン) ベストドキュメンタリー・セミファイナリスト
国際ウラン映画祭 (ブラジル、アメリカ) 最優秀ドキュメンタリー観客賞
スウェーデン国際映画祭11月 月間賞(スウィーデン) Outstanding Achievement
ARFF 国際月刊アラウンド国際映画祭 (スペイン) 月間賞 ARFF グローブ賞
パリ国際映画祭 (フランス) 佳作
マーヴェリック 映画賞 (イギリス) 最優秀編集賞
トロントドキュメンタリー 長編&短編映画祭 (カナダ) Best Story賞
ニューヨークシティ国際映画祭 (アメリカ) 公式上映
シアトル映画製作者賞(アメリカ) セミ・ファイナリスト
ローマ・プリズマ映画賞 (イタリア) Monthly Picks賞
ハワイ国際映画賞 (アメリカ) セミ・ファイナリスト
オースティン国際芸術祭 (アメリカ) セミ・ファイナリスト
HIIFF-ハート国際イタリア映画祭 (イタリア) ファイナリスト
レッド ムービー アワード(フランス) 公式セレクション
マインドフィールド映画祭 – アルバカーキ (アメリカ) ダイヤモンド賞
ジュリアン・ダビューク国際映画祭 JDIFF(アメリカ) 2024 年度オフィシャルセレクション
アリゾナ国際映画祭2024 (アメリカ) オフィシャルセレクション
ハーレム国際映画祭 (アメリカ) オフィシャルセレクション
BLSTOFF(アメリカカリフォルニア) オフィシャルセレクション
ダブリン映画賞(アイルランド) セミファイナリスト
WILDsound Daily Festival(アメリカ)  ベストフューチャーフィルム
Houston Asian American & Pacific Islander Film Festival(アメリカ) オフィシャルセレクション
オークランド・フィルムフェスティバル(アメリカ) セミ・ファイナリスト
シアトル映画祭(アメリカ) オフィシャル・セレクション
イタリアのフェラーラ映画祭 ファイナリスト

SILENT FALLOUT

映画へのメッセージ

アレック・ボールドウィン

映画「SILENT FALLOUT」ナレーションをしてくれているハリウッド映画界で活躍する俳優アレック・ボールドウィンさんからメッセージが届きました。

「私は、1990年初頭から原子力発電所に反対する活動をしてきました。その活動は、常に、映画やテレビの知的なプレゼンテーションによって支えられています。『SILENT FALLOUT』は、最も重要な問題に光を当てることができる強力な映画制作の優れた例です。」

ジョセフ・マンガーノ

放射線・公衆衛生プロジェクト(Radiation and Public HealthProject)のエグゼクティブ・ディレクターで、『Radioactive Baby Teeth』の著者でもある、ジョセフ・マンガーノ氏よりメッセージをいただきました。

「静かなる放射性降下物:乳歯が語る」は、冷戦期の乳歯に蓄積された原爆実験の放射性降下物に関する歴史的研究を扱った初の映画です。この歯の研究結果はジョン・F・ケネディ大統領と米国上院に伝えられ、地上核実験禁止条約の成立を早めるのに役立ちました。この条約は多くの命を救いました。

この映画は、科学者と市民が協力して公共政策を強化する能力を描いています。この映画は歴史としてだけでなく、核実験の現在および将来の健康への脅威を認識する上でも重要です。米国、ロシア、中国の関係悪化により、各国は現在、実験再開に向けて実験施設を準備中です。これは数十年ぶりの実験となります。

NEWS

プロフィール

ドキュメンタリー映画監督/テレビディレクター 

 伊東英朗

1960年生まれ。幼稚園教諭から‘00年、テレビの世界に転じる。‘12年、‘15年、映画「X年後」シリーズを劇場公開。‘23年、映画「SILENT FALLOUT」を製作。国際ウラン映画祭(観客)、ハンプトン国際映画祭、セントルイス国際映画祭など、28の海外映画祭で評価。第71回芸術選奨 文部科学大臣賞、日本記者クラブ賞特別賞、ギャラクシー賞大賞、日本民間放送連盟賞最優秀賞などを受賞。著書に『放射線を浴びたX年後』(講談社)がある。

感想

放射能被害の広域、地球規模、長期化の恐ろしさを知りました。このような映画を日本の学校でも上映できるといいと思いました。
原発は日本の問題と思っていたけど、世界でも問題になっていること、苦しんでいる人がいることを知らず、原発の実験がこれほど行われていたとは知らなかった
ネバダやマーシャル諸島の汚染のことは何度か聞いていましたが、今回の映画で現実の深刻さを目の当たりにしてショックでした。アメリカでも日本でも多くの人に見てもらいたい説得力のある映画でした。
アメリカで被ばく問題と住民運動は全く知らなかった。知らないことが一番の問題だと感じた。
アメリカでも日本でも何の問題でも政府との闘いは長いなと思いました。
ソルトレイクシティの女性が死亡率の記事を集めていた場所を指して、「いっぱいあったのよ、でも憂鬱になってしまって」といった事を言ったのが印象的でした。子供の頃に周りにいた人たちがどんどん若くして亡くなって行く喪失感やなんで、という思いや色々つらい思いが積み重なって行ったんですね。
放射線のもたらすもの、を知らせる。このドキュメンタリー映像に感銘を受けました。知らない事のこわさ。
アメリカだけの問題ではない全人類に関わる事。あらためて考えさせられる事ばかりでした。
このような作品をありがとうございました。ショッキングな事ばかりですが自分事として考えていきたいです。
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